厳しい寒さを耐えて花を結び、春を告げる梅
朝起き、身体に刺さるような冷たさを感じて身をすくませた。朝の空気は澄んでいて限りなく冷たい。気温を見ると7度をさしている。道理で寒いわけだと納得はするがなかなか布団から抜け出せなくなってしまう。そして布団からひょいと顔を出して窓を見るとカタカタと風が窓をたたく音が聞こえる。また寒々しいと思いながら、のっそりと起き上がる。もともと朝は弱い。しかも最近はそれに輪をかけて寒くなって起きにくくなっており、起きるまでに時間がかかってしまう。しかし起きないわけもいかないので羽織をはおり、廊下に出て階段を下りていく。
すると、もうすでに食事の支度はできておりいつでも食べる準備は整っているとばかりに母親が椅子についている。私もそれにならって椅子に座るわけだが、母親から近くの神社に行こうと誘われた。それはそれでいいと思い行くことにした。もう日が昇っていると言っても寒いものは寒い。コートを着て外に出て歩きだした。歩く端々に見えるのは桜の枝。しかし花開くまでまだ先のようで固くつぼみを閉じている。見えるのはむき出しの枝。春には優しいほんのりピンクの花びらが華やかに枝を染めるのになんて寂しい事か。なんだか冬の風がなお冷たく感じた。そしてついたところも桜の木が多く植えられている場所。しかし、来る途中見てきた枝と変わらず開く気配など一向にない。しかし、桜ほど数があるわけでもないが、本の数本梅の木が植えられている。
ここの梅は白梅だ。白い凛とした花を広げる。その何本かの梅の木。どれもがまだ蕾はかためだがその中の1本が2,3花をつけていた。少しの花。しかし、この寒い中必死に耐えて花を結んだのだろう。綺麗だと思った。まだ春には遠い。だけど、確実に春は近づいているのだと感じた。何せ春告草である梅の花が咲いたのだから。苦境を乗り越え寒さに耐えうる花そして春の訪れを告げる花。この花にはもう一つ別の役割がある。それは春告草。告白を後押しする花でもある。紅梅に手紙を添えて渡してみてはどうだろうか?いい結果が聞けるかもしれない。ちなみに花言葉は貴方の想いを届けますだそうだ。